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NEDO、水素航空機用エンジン燃焼機の開発支援

新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)は5日政府が助成した2兆円のグリーンイノベーション基金事業の一環として川崎重工業による水素航空機用コア技術に関する研究開発を採択したと発表したが、航空エンジン用水素燃焼器などの開発を支援し、航空分野の脱炭素化を推進することを目的としている。

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基金事業としては、政府策定のグリーン成長戦略として実行計画が採択された重点分野を技術対象としている。 航空機産業はその一つで、政府は航空機分野の脱炭素化を推進するとともに、航空機産業で適用される先進技術が他の分野に波及する効果も狙っている。 川崎重工業は、①水素航空機用エンジン燃焼機システムの技術開発、②液化水素燃料貯蔵タンクの開発、③水素航空機の基本構造を検討する。

①では固定用水素ガスタービン開発のノウハウを活かして気化器や燃料制御システム等の補機を含め水素航空機用エンジンシステムとして使用可能であることを実証し、窒素化合物規制値にも対応可能な航空エンジン用水素燃焼器も開発する。

②では液化水素燃料貯蔵タンクの軽量化に必要な薄型切断構造、タンク支持構造、タンク内の温度圧力制御システムに関する研究開発を行う。

③では、2000~3000km の航送能力を有する水素航空機の基本モデルを策定する。

2030年内に10年間、事業規模約180億円のうち政府が175億円を支援する。 10年でコア技術を開発し統合してシステム全体を集約した実証実験を2030年地上で実施する計画である。

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水素燃料電池航空機、2024年より商業運航予定

ロンドンとロッテルダム間の商業用水素電気飛行機の運航計画が発表され、このプロジェクトの関係者たちは2024年の完成を目指している。

航空会社ゼロエイビアは27日、声明を発表し、水素を利用する19人乗りの航空機を開発していると発表した。

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ゼロエイビア、空港会社ロイヤルズヒポールグループ、ロッテルダムハーグ革新空港財団、ロッテルダムハーグ空港間のパートナーシップが樹立され、イニシアチブを推進している。

ゼロエビアは「今回の合意で英国とオランダ間で初のゼロ排出商用旅客機就航と潜在的に世界初の国際商業運航が確定した」と明らかにした。

同社は自身もロイヤルズヒポール·グループも「計画された路線の運営者を合意させるために航空会社と先進的な提携に向けた協議」を行っていると付け加えた。

国際エネルギー機関によると、航空からの二酸化炭素排出は2019年にほぼ1メトリックギガトンを記録し、過去20年間で急速に増加した。 これは化石燃料の燃焼による世界の二酸化炭素排出量の約2.8%に当たる。

他の場所では、世界野生生物基金は航空を地球的な気候変化をリードする温室効果ガス排出の最も速い増加源の1つと描写している。 それは,個人が航空旅行するのに最も効果的な炭素活動だと付け加えた.

ゼロエイビアの研究開発は水素燃料電池を活用した電気モーターの動力が中心だ。 2020年9月に同社の6人乗り水素燃料電池の飛行機が初飛行を終えた。

同月、エアバスは、水素燃料コンセプト航空機3台を発売し、欧州の巨大航空宇宙企業·エアバスは、2035年まで、サービスを開始できると主張した。